『カラダや背骨は曲がっていて当たり前』『8割の人はストレートネック』『姿勢の悪さと痛みは関係ない』

と言ったら驚きますよね。

全て本当の話で、私の背骨も曲がっています。なぜでしょうか?

そもそも皆さんの心臓は左側にあり、最も大きな臓器である肝臓は右側。

右側には肺が3に対して左側には2つしかありません。

腎臓の高さも違いますし、胃も真ん中にはありません。

もともと中身から左右差があるのに左右対称でなければならないとは不思議な発想ですね。

『人は見かけによらない』と言いますが、見た目の『姿勢』『骨盤の高さ』『左右の傾き』『ストレートネック』

などが痛みと関係が全くないのも面白い話です。

そして何よりも最初の怪我など予想はできません。『つまり姿勢が悪いから腰痛になりやすい』などは全く間違えた発想で完全に間違いなのです。

痛みの無い方に、どの怪我が起こるかなどが見た目で予想できたらオリンピックセンターで使っています。

そんな方法は無いのです。

では大切なことは何なのか?真実は?

ルール1。

『筋肉骨格系の症状、故障はカラダの機能運動性の低下で起こる』

ルール2。

『怪我、痛み、症状があれば見た目では無く、機能運動性を改善することが必要』

この2点です。

私の仕事は筋肉骨格系の症状を診療することですから、

『なぜ腰痛になるのですか?』と聞かれたらはっきりと答えられなくてはなりません。

答えは『機能運動性の低下です』

姿勢、座り方、ストレートネックなどなどはこの機能性の一部で登場することもあります。

なぜなら、機能性の衰えで姿勢が悪化したり、首のポジションが変化したりはしてしまいます。

結果、機能性の改善でこれらの姿勢、ストレートネックが改善することもあるからです。

機能運動医学はこんな医学であり、症状をカラダの根本的な機能運動性から治す医学です。

腰痛、肩の痛み、首の痛み、頭痛に肩こり。

治療を受けたり、マッサージを受ける前に考えてみてください。

なぜその痛みが起こるのか?

『筋肉が硬くなる?』

ではなぜでしょう?

『座りっぱなしの運動不足』

確かにそうでしょう。では座りっぱなしの運動不足とは?

そうです。機能運動性の低下です。

『歳のせい』も同じです。基本的に年齢によって機能運動性が低下しているのです。

見えてきましたか?

『コリをほぐす』『一回で楽になる』『1週間もつ』『ストレッチ』マッサージ、整体、カイロプラクティック

姿勢矯正に骨盤矯正。

全て根本的な解決にはなりません。

しかしながら、何をしても、受けても急性、慢性を問わず痛みは楽になります。マッサージ、鍼灸、整体、カイロプラクティック、ストレッチ、ストレス解消、薬、睡眠。

どれも短期的には効果があります。しかし『1日楽、1週間楽だった』では10年後の健康は手に入りません。

カラダの機能運動性を戻す、高めるしか方法はないのです。

私たちの診療目的は患者様を楽にすることでも、帰りに痛みが消えることでもありません。

10年後により元気で健康な人生を楽しんでいただくことであり、人生に影響を与えることなのです。

拙著、『世界の最新医学が証明した 究極に疲れないカラダ』ではこれを詳しく書いて、大勢の方から喜びの声をいただきました。

日本で診療していて『全く一緒の考えだった』と感激のお手紙も頂きました。

一方では骨盤やストレートネックが痛みの原因で無くては困る方から批判の声も頂きました。

世界中が賛成することは無いですが、少しでも多くの方に機能運動医学が伝わり、世の中の当たり前になってくれればと思っています。