東北ユースオーケストラのキッズにお話する機会を頂いてトレーニングを伝えてきました。

去年に話をした際は、年齢も若いので『睡眠、食事、簡単な運動であるスクワットなど』で大幅に健康を改善と考えて話をしたのですが、

実際に現場に足を運んで練習を見て思った事は、10代にも関わらず『肩こり、首の痛み』などのはっきりとした症状を抱えるキッズたちが多い事でした。

これを改善するにはトレーニングが必要です。

しかしながら、トレーニングの難しいのは『自分でしなければならないこと』『やり続けなければならないこと』の2つです。

続けるためにはハードルを大きく下げなくてはいけません。簡単で続けられ、続けやすいエクササイズが必要です。

今回はキッズなので、これが大切なポイントになります。

そこで、チューブを使って多くの症状を改善できる様に6つにまとめました。

今年はニューヨークから岩手県盛岡市まで大量にチューブを持参での遠征となりました。

ニューヨークから東京までは14時間、東京から盛岡は新幹線のはやぶさ号での移動。これは息子の大好きな新幹線で、ニューヨーク在住にも関わらず彼は『はやぶさ靴下』を愛用しています。東京駅でおみあげ写真をと思いiphoneで頑張って撮影しましたが、このはやぶさ号、前が長すぎて写真に収まりません。私の写真が下手な様子も、このブログの下にある時間の関係でモデルすら使っていない自作の『肩首の6つトレーニング』をみて頂ければわかるかと思います。

さて、話を本題に戻しますが、私のクリニックがニューヨークにあることもあり、ミュージシャン、音楽家はプロ、アマを問わずに色々な楽器を演奏する方達の故障を今まで拝見してきましたが、圧倒的に首、肩、上半身の故障が大多数を占めます。

首の故障から神経の圧迫症状を起こし手のしびれ、脱力感をおこし『長時間演奏ができない、鍵盤が押さえにくい、力が入りにくい』などもよく拝見する症状で、これは肩こり、首の痛みの悪化してしまった症状です。

楽器もピアノ、バイオリン、フルートから指揮者の方たちまで様々ですが、基本的な怪我のメカニズムは似ています。

背中を丸くする、首、肩を特定の姿勢で続けることにより、使いすぎ『オーバーユーズ』の故障、機能運動性の低下でおこります。

若いうちにこの怪我のメカニズムを理解して、機能運動性をトレーニングできれば将来の故障を大きく減らせるはずです。

私がニューヨークのクリニックで診療を行う際に、長年の症状を抱える方達にこの

『怪我のメカニズム』『機能運動性の低下』について話をすると言われる事が

『もっと早く知りたかった』『子供に伝えたい』『学校で教えるべきだ』

などの貴重なご意見です。

私もこれには賛成で、できるだけ早い段階で子供たちにこの『怪我のメカニズム』やカラダの機能性を高める方法を伝えることができれば

多くの怪我を予防できるはずなのです。

東北ユースオーケストラのキッズ達へ話は私にとってそんな意味で大変やりがいのある仕事です。

少しでも子供達に元気で明るい未来を届けられたらと思いますが、私のできる事は『未来の健康』をサポートする事だけなので、

その『健康』を利用して将来の明るい未来を本人たちに切り開いて欲しいと思っています。

肩こり、首の痛みはカラダの機能運動性の低下です。これは楽器の演奏でもデスクワークでも同じです。

怪我のメカニズムを理解して、機能運動性を改善すればほとんどは改善します。

肩首6つのトレーニング

6つのエクササイズを10回 3セット行います。

10回のトレーニングが終わった時に背中にほどほどの疲労感があるのがちょうど良い具合です。

痛みがでたり、肩が凝ったりする場合は『負荷が強すぎる、やり方を間違えている』などの原因からです。

以下のポイントには特に気をつけて行なってください。

1、すべてのトレーニングで肩甲骨を下げて行う事。

2、腹式呼吸

3、痛みが出たら中止。強い筋肉痛も数日間休憩。

4、決めた回数を行いやりすぎないこと。

(このビデオはご縁のあった方に向けて作ったのでパスワードがかかっています。ご縁があって必要な方はお気軽にお問い合わせください)