ニューヨークのコロナパンデミックは想像以上のインパクトを社会にもたらしました。

2020年3月22日から始まったニューヨークのロックダウンは50日以上が経過。

失業保険の申請はなんと2000万人とか。

東京全体のの人工の2倍の人が職を失ってしまった状態です。

近代設備を備えたニューヨークの医療機関でさえ

ワクチンと薬がないので、なんとか命を落とさない様に生命維持をするのみ。

 

なんと人類は1918年のパンデミック、スペイン風邪と同じ対策を2020年も実行中です。

マスクと手洗いで自宅待機

私の祖母が明治45年生まれだったので、スペイン風邪の話を話をしていたのを覚えています。

昔のパンデミックはやはり現代よりもインパクトがあり、『生と死』がもっと近い距離に感じる環境だった様です。

私の祖母が自分の7−8歳の頃の記憶を辿りながら、

『ずいぶんと沢山の人が道に寝ててねぇ。なんか大変だったわよ。』

とか言っておりました。当時はそんなもんかと思っていましたが、パンデミックを私が体験して、

『おばあちゃん!!それは亡くなった方だよ!!寝てないって』と改めて気がつきました。

そう言った意味では、多くの国は受け入れ医療機関があり、一部の国を除いて医療崩壊が起こっていない事が現代の違いでしょう。明らかに医学と医療環境の進歩に感謝です。

さて現代では薬とワクチンが無いとなると医師も一般の方も全ての国民が

『免疫力を高める』

との魔法の言葉を呪文のように繰り返します。

これが、現代では最も信じられている常識に基づく全員の意見な訳です。

江戸時代で疫病(パンデミック)が流行すると免疫力ではなく『お守り』が売れた様です。

医学、健康の常識の進歩ですね。

しかしながら、100年後にパンデミックがあったとすれば、現代の認識はどれくらい正解に近いのか?

現代医学は100年後でも通じる知識を持っていると信じたいものです。

さてそんな免疫力ですが、ウイルスが猛威を奮ってから『免疫力を高める』とは

『泥棒を捕らえて縄をなう』

考え方。諦めろとは言いませんが、事前の準備が必要で、普段から免疫力を高めた生活が大切です。

そして、免疫力の前に『感染しない事』『感染対策』が何よりも重要です。

この情報は医学が進化した現代では誰もが理解されており科学と医学の進歩の賜物でしょう。

手洗いマスクに消毒。これはもはや常識となったので書く必要もなさそうです。

今回はもう少し別の角度から、私の意見を書きます。

スペイン風邪をみてみると3回の大きなパンデミックが起こり、3年に渡ってい戦いが繰り広げられたことがわかります。ですので、今回も3回と考えるのはまあフェアーな発想と思います。我々も3年ほどの持久戦に備える必要があるかもしれません。

パンデミックは人類とウイルスの戦争です。

現在も攻められ続けている私たちは家に引きこもる状況が50日間続いています。

ニューヨークは人類の最前戦なのです。

そして、その最前戦でも少しづつ落ち着きを取り戻し、入院患者が減少してきています。

そしてこの時期が落ち着いてきた今が『兵力を蓄え』つぎの戦いに挑む時期なのです。

この時期に

『免疫力をあげる?』

と言いたいところですが、これは納得できる様で、よく分からない典型的な言葉では無いでしょうか?

ネット社会の情報が飛び交い、私が目にしただけでも具体的な免疫力の上げ方は

寝る。

野菜を食べる。

風呂に入って体を温める。

体温を上げる。

暖かくして寝る。

日光にあたる。

体を冷やさない。

良く寝る。

軽く運動する。

サプリメント。

ビタミンD。

整体、カイロプラクティック(これは冗談ですよ、あくまでも)。

どれも体に良さそうですが、実際のところどうなのでしょうか?

私には分かりません(笑)。

きっと真実は誰にも分からないので、これは横に置いておきましょう。

その一方で、はっきりとわかっている

事実や統計

もあります。

これが最も大切で、実際に起こっている事実を知り、そこからの分析行動をするのです。

誰がこの戦争を生き抜いて、どなたが犠牲になってしまったのか?

分かりやすいポイントの一つは今回のCOVID19の犠牲者には、圧倒的に基礎疾患を持っている方に多いこと。

アメリカが大打撃をうけた一つの理由はこれだと思います。

糖尿病、高血圧、肥満

アメリカは国民の3分の2(2/3)がBMI 25 を超える、世界一の肥満大国。

人工の10.5%は二型糖尿病の診断を受け、成人の34.5%は手前の糖尿病予備軍の診断を受けています。

高血圧はAHAによるとなんと1億人以上。

この基礎疾患の多さがもたらした個人個人の健康状態の低さが大きな問題と私は考えています。

現代人はまずはこのはっきりとした分かりやすい問題から戦いを挑むべきだと思います。

まずはっきりとした基礎疾患のある方。

血液検査や健康診断で何だかの問題を指摘されている方!!!

生き残りをかけて改善しましょう!!

免疫力などと分かりにくい理屈はいりません。

体重が標準になること。体脂肪が15%以下になること。

血圧が120mm Hg/80mm Hg 以下にコントロールできる事。

血糖値が正常にコントロールできること。

ゴールは、食事、運動と睡眠を通じてまずこの疾患をコントロールする事です。

そして疾患が無い、医者や健康診断で一度も指摘をされた事が無い方は、自分の体重、体脂肪が適切かどうかを調べます。

体重が増えた、肥満の方にコロナウイルスに勝てなかった方が多いことがはっきりとしています。

このBMI を知らない方は、身長と体重を入力すれば、CDCのサイトで5秒で簡単に計算してくれるので、

こちらのリンクを使って、現状の把握をしましょう。

そして、これが無事に18.5 から25 で安心された方。

まだ早いです。これは大量の人数を相手に身長と体重から肥満度を測定する計算で、個人個人には適切とは言えません。

WHOは世界の健康を扱うので、どうしても細かい数値には人種ごとの差が出てしまいます。

特に欧米人とアジア人の体型の違いを考慮して我々日本人はBMI 18.5 から23 が正常で、それを超えると計肥満です。

さらにアジア人はその他の人種に比べて、『肥満に強く無い』こともはっきりとしています。

研究によるとアジア人は大人になってから11ポンド体重が増えるたびに二型糖尿病のリスクが87%も増えると言われています。

ですので、アメリカに住む我々が周りの欧米人と比べて、『自分は太っていない』、まだ甘いものを食べても大丈夫!!

のロジックは通用しないのです。

残念の極みです(笑)。

基礎疾患が特に無い方は、まず体重のコントロールから始めましょう。

その他、

『大学時代からトレーニングをしていないのに体重が増えた』

『お腹周りがウエストよりも太い』

『昔と比べて二の腕の後ろ、背中、お腹の脂肪がつかめる』

これらはほぼ、体脂肪が増えた事と一致します。

家庭で体脂肪を測定する体重計も目安にはなりますが、かなりの誤差があるのであくまでも目安と考えて、1日の同じ時間に使う様にするのがおすすめです。

さて本題のこれらの生活をすると

『免疫力があがるのか?』

 

ですが、

お風呂につかるよりはマシでしょう。きっと(笑)。

じゃあ、上がらなかったらどうするの?

弊害も沢山ありますよ。

体が引き締まって、お腹の肉が落ち、カッコよく、動ける様になって、長生きしてしまいます。

あと、大切な事は『免疫力が上がる』とか『健康に良い』と言われる方法は悪くなければ、後はコストと手間の問題だけで試してみたら良いと思います。

別に体を温めて、お風呂に入ることで悪い事が起こるとは考えにくいですし。

なので、そう言った一般的に言われる『健康に良い、免疫力をあげる』方法は何でも試してみて良いと思います。

食事、運動、睡眠については拙著に大量に書いたのでそちらを参考にしてください。

世界の最新医学が証明した根こそぎ『疲れ』がとれる究極の健康法

1冊目はキンドルもあるので、こんな時期でもご購入可能ですよ。

世界の最新医学が証明した究極の疲れないカラダ

私のクライアントを含めて喫煙者がいないのですが、タバコを吸う方はそれを止めるところからスタートでも良いかもしれません。それだけで確実に健康になります。

とにかく、少しづつ医学的にカラダに良いことをする。

これが免疫力を上げるの分かりやすい解釈でしょう。

そして、『血糖値、体重、血圧』などの目に見える分かりやすいゴールを持つ事が大切です。

具体的に痛み、症状は無くても運動を始めたい、食事、生活を改善したい方も是非クリニックにご相談ください。

少し長めにお時間を確保して、体の状態をチェックし、ジムに行かなくてもできるトレーニング、食事のアドバイスを行っております。

最後に、今回のニューヨーク、初めのコロナ猛威が徐々に落ち着きだしています。

今こそがカラダの将来を考えて、究極のディフェンスである健康を蓄える時期です。

前回の動画でお話しした通り、感染のリスクは誰にでもあります。

健康状態が高い人でも、子供でも感染はします。

しかし、感染してからの復活を決めるのは基礎体力しか無いのです。

クリニックでも今回のコロナを通して、この先ニューヨークの人が一人でも多く元気な状態で人生が楽しめればと思っています。

痛くなくない、怪我をしていない、感染していない元気な時期しかトレーニングはできません。

みなさん一緒に頑張って、元気なカラダを手に入れましょう!!!